「ひなまつりを祝う」という風習自体、あまりピンと来ない。
女の子が小さい頃はおひなさまを飾って甘酒飲んでみたいなぼんやりしたイメージだけで、そもそも何がめでたいのか、現代を生きてる身としてはよくわからない。
もともと記念日に頓着がない
ほうだが、なかでも桃の節句や端午の節句といった季節の節目に行われるらしい年中行事はさっぱりわからない。
くわしく知りたい方はGoogle先生かWiki先生に聞いてみてくれ。
わたしは聞いたがやっぱりよくわからなかった。
それでも自分が小さい頃は、ありがたいことに親がそれなりにイベントごとをがんばってくれていた。
わたしのためにわざわざお雛様を買ってくれたのだ。
当時まだ2,3歳だったので記憶は朧だが、それから毎年この時期になるとどこからともなく現れて(本当は押入れのダンボールから現れていたのだが)飾られる華やかでどこかうすら怖い雛人形をわくわくしながら眺めていた。
およそ裕福とは言い難い当時の我が家にとってはたった2段の雛飾りでも大きな買い物だったろう。
そうして大枚はたいて買った雛人形も、家も狭いしものも増えるため飾る場所も年々狭まってゆき。
小学校も3~4年になると、出してすらくれなくなった。
「ねえおかあさん、そろそろひなまつりだよ。雛人形出さないの?」
「もう飾る場所もないし、めんどくさくて大変だから、押し入れの中でフタだけ開けておくよ」
…そういうものなのか?
よく「お雛様をしまうのが遅れると嫁に行き遅れる」なんて言いますが。
出さないどころかフタだけ開けるってなんだろう。
扱いが使ってない家電みたいになってるよ。
しかもフタ開けたことすら忘れて翌年のひなまつりまで開けっ放しだったこともあるよ。
もう嫁にいくどころか嫁もらうくらいの勢いだよ。
無事にお嫁にゃ来れましたが、あきらかに女らしさ成分が不足してるのは、お雛様をぞんざいに扱ったせいだったりして…
***
この曲10年以上前にスーパーで聴いてた頃からずっと探してたから見つけられて嬉しかった!
試聴可能、プライム会員なら全部聴けます↓