忖度~人の顔色を見る

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人の顔色を気にするタイプだ。それもかなり。

といってもそれに縛られて動きが取れないわけじゃない。基本自分勝手で他人に興味がないわたしにとって、それ自体は言っちゃえばどうでもいい情報。

人の機嫌がわかったからといってそれに振り回されることはない。

 

 

ただし、はむぺむに限ってはそうでない。

 

 

わたしにとって最高に大事な存在のはむぺむに関しては、顔色見まくりの機嫌とりまくり。はっきり言って振り回されている。

 

 

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好きで振り回されてるんだからかまわないんだが、先日こんなことがあった。

 

自宅で作業のはむぺむから仕事を振られた。

慣れない作業で慣れない単語のオンパレード。とにかく記憶能力が低いので、何か月何年前とかに教わって一度やったことでも、その期間にきれいさっぱり忘れている。

当然はむぺむのほうは一度教えたのになぜ覚えていないのかとわたしをなじる。

 

日頃の疲れがたまっているせいもあってか、わたしが慣れない作業をしている間じゅう彼はサボっていた。

彼が作業するかもと思い作業場所は彼の分を空けて、机のすみっこで狭苦しく作業。

彼が眠ったりすると寒いかもと思い冷房もつけずに作業。

 

ちっともはかどらない作業と不快度の高い環境にわたしは苛立ち、思わず彼に

「君のためにそこを空けていたけど作業しないなら邪魔だからそこをどいてくれ。君が寒がるといけないから我慢していたけど暑いしクーラーもつけていいか」

と言った。

普段ならまず言わない台詞。自分でもイライラしているのがわかった。

 

 

それに少し驚いた様子のはむぺむ。

「早く言ってよ。そんな勝手に忖度しないでさ」

 

 

忖度!

こんなところでそんな単語を聞くことになるとは!

 

 

なるほどたしかにこれは忖度だ。

勝手にはむぺむの立場を慮って勝手に判断して勝手に我慢してる。

そしてそれはときに、先方にとってある意味迷惑にさえなりうることなのかもしれない。

 

 

中学生くらいのときにやたら好きで死ぬほどヘビロテで聴いた小田和正のアルバム「Far East Cafe」ってのに「勝手に寂しくならないで」って曲がある。

 

勝手に寂しくならないで

 

当時CDの貸し借りをしていた友人はこのアルバムのまさにその曲をウザがっていた。

「勝手に寂しくならないでってウルサイよね。それこそ勝手にそんなこと言わないでよみたいな」

 

でもなんか当時からわたしにはすごいストンと落ちたし、いまでもその感覚は変わらない。

 

 

それはつまり、もともとわたしが忖度体質なんだろう。

忖度体質っていうより、妄想を育てて被害妄想まで持ってっちゃう性質っていうか。

 

「言われてもいないのに勝手に想像して勝手に判断して勝手に我慢したり勝手に行動したりする」

のが、言ってみれば忖度の正体で。

 

想像が正しければいいが、間違っている場合は勝手な暴走になって結果的に先方にも迷惑をかけかねない。

忖度ってのは諸刃の剣なんだ。

 

 

言わなくもわかること、言わなくもいいこと、言わないほうがいいことってたくさんあって。

でもいくらわかった気になってもしょせん他人の考えていることだ。

伝えたほうが結果的にものごとがスムースに進む、のであれば、いちいち確認すべきでないかもしれないことも、確認はした方がいいのかも。

 

わたしはどんな些細なことでも言う、言って確認をする、タイプだけど、こと対はむぺむに関しては相当忖度が働いていたのだなとあらためて自覚。

 

彼は王様で殿様だけど、ものごとの効率を重視するタイプではあるので、効率に結びつくことに関しては今後忖度なしで伝えようとしみじみ思った出来事でした。

 

 

わたしにとって夫婦間のコミュニケーションは仕事や政治よりよっぽど難しいわ。

ものすごい高いスキルが必要です。

 

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